今日は子ども達と出光美術館に行ってきました。
先月、長女が通っていた保育園の先生からお電話を頂き
長女が書道をやっているので、面白いんじゃないかなと言う事でした。
面白かったです。日本語って本当に綺麗。
娘たちが気に入ったのは “音を書く” というもので
森田安次筆「風の又三郎(宮沢賢治詩)」と
青木香流筆「ゆき(草野心平詩)」の作品。
大きな字や小さな字。けしてきれいに並ばれた文字ではなく
風に吹かれている「ど」です。
ゆきも同じように「しんしんしんしん」という静かに降る雪の光景を
「し」と「ん」を細い字や太い字で表現しています。
私が面白かったのは、鎌倉時代に書かれた絵巻。
松の幹にかな文字が重なって、書かれているんです。
自然の造形の一部を文字の形に見立てて、仕込んだものを
古来「芦手(あしで)」と読んでいるそうです。
隠し文字のようでしたし、その文字が幹に重なって書かれていることで
動きと言うか、リズムみたいなものが感じられて、不思議な絵巻でした。
帰りの電車の中で、長女は五七五の歌を作って
家に帰ると、小さな色紙に筆ペンで、歌を書いてくれました。
「冬の山 雪の結晶 落ちてくる」